■[小説]愛の風見鶏/田辺聖子
恋愛小説なんていうと、そこはかとなくスイーツなかほりがするけれど、お聖さんのラブストーリーは全然甘くならない。そもそもバッドエンドも多いのだが、仮にハッピーエンドだとしても、どこかうすら寒く(ほろ苦いというような甘っちょろい感傷ではなく、本当に人間のちっぽけさを感じるようなうすら寒さがある)、それがたいそうリアルである。リアルすぎて、泣くシーンじゃなくてもちょっと泣ける。
恋愛小説なんていうと、そこはかとなくスイーツなかほりがするけれど、お聖さんのラブストーリーは全然甘くならない。そもそもバッドエンドも多いのだが、仮にハッピーエンドだとしても、どこかうすら寒く(ほろ苦いというような甘っちょろい感傷ではなく、本当に人間のちっぽけさを感じるようなうすら寒さがある)、それがたいそうリアルである。リアルすぎて、泣くシーンじゃなくてもちょっと泣ける。